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No  179

ミセ*゚ー゚)リある雨の日のようです 第九話

ミセ*゚ー゚)リある雨の日のようです 第九話

01.

ミセ*゚ー゚)リ「独りになるのが寂しい」

ずっと言えなかった事。
まだ先の事。
でも、いつかは来てしまうその時の事。

そんな事を、一旦考え出したら止まらなくなって、寂しさを堪え切れなくなった。

私は、この雨の季節にずっと考えていた事を全てトソンに話した。

(゚、゚トソン

トソンは黙って聞いている。
時折見せる相槌と、まじめな面持ちから真剣に聞いてくれているのが伝わる。

ミセ*゚ー゚)リ「トソンにはブーンちゃんがいて」

いつもそばに。

ミセ*゚ー゚)リ「皆にもそれぞれいっしょにいてくれる人がいる」

いつもいっしょに。


02.

ミセ*゚ー゚)リ「でも、私にはいないんだ」

誰もいない。

ミセ*゚ー゚)リ

何故か私の笑顔は崩れず、瞳が潤む事もなかった。
どうしてなのかわからない。

とても悲しいのに。

とても寂しいのに。

どうしてだろう。

(゚、゚トソン

ねえ、どうしてかな?


03.

どうして何も言わないの?

いつもみたいにバカにしてよ。

散々バカにして、それで最後に呆れたように答えを教えてよ。

(゚、゚トソン

ねえ……

(-、-トソン「そうですね」

ミセ*゚ー゚)リ

(゚、゚トソン「確かに、我々は大学を出たら今までの様にはいかないでしょうね」

物理的な距離が皆を分かち、束縛される時間がそれを許さない。
でも、私達はいっしょで、離れていても友達だ。

いつかのあの夕焼けの下、ブーンちゃんに告げた同じ言葉。


04.

うん、トソンの答えはわかってた。
そんな答えを出せたから、ブーンちゃんを笑って送り出せたのだ。

トソンは強い子で、自分がやるべき事をわかっている。

でも、私は……

ミセ* ー )リ「私は……」

(-、-トソン「でも、まあ、寂しい物は寂しいですね」

ミセ*゚-゚)リ「え?」

(-、-トソン「ブーンの時は絶対帰ってくると信じてましたが、
     今回のはそういう話ではないですからね」

明確な意思を持って離れる。
自分の目的、夢の為、叶える為にそれぞれの道を行く。

トソンはそう言葉を続ける。


05.

ミセ*゚-゚)リ「トソンは平気じゃないの?」

ブーンちゃんがいるから、寂しさも紛らわせると思ってた。

(-、-トソン「寂しいに決まってるじゃないですか」

(-、-トソン「貞子のご飯が食べられなくなるし」

それは私にとっても死活問題だ。

(-、-トソン「ヒートちゃんといっしょに走ったり出来なくなるし」

いや、お前いつも付いて行けなかったじゃん。

(-、-トソン「デレの奇行も楽しめなくなりますし」

あれ、楽しんでたんだ。困らせられてるとばかり思ってた。

(-、-トソン「ツンちゃんに助けてもらえなくなるし」

なんだかんだで一番気がつく子だよね、ツンちゃん。

(-、-トソン「そして──」

そして?


06.

(゚、゚トソン「あなたとバカやって笑いあう事も出来なくなりますしね」

ミセ*゚-゚)リ

(゚、゚トソン「友達と離れるのは皆辛いのですよ」

私に限らず、デレ達皆も。
トソンはそう言ってまた目を閉じた。

ミセ*゚-゚)リ

ああ……。

やっぱり私はバカだな。

比較論で語って、自分だけが不幸みたいに思い込んで。

皆だって寂しい。

それが当たり前なのだ。

皆、友達だから。

私達は皆、いっしょだったから。


07.

ミセ* - )リ「……ご」

(-、-トソン「──ご?」

搾り出した私の言葉を、すぐさまトソンは遮る。
どうにも見透かされているようだ。

ああ、そうだったね。

ごめん。

謝るのは心の中だけにしとくよ。

謝るような話じゃないんだよね。

私が、いつものようにバカやっただけ。

ミセ*゚ー゚)リ「ご冗談を」

(゚、゚トソン「何がですか?」

ミセ*゚ー゚)リ「トソンはバカやんないじゃんか」


08.

ミセ*-ー-)リ「私やデレがバカやるのをいっつも呆れて眺めてるだけ」

ミセ*゚ー゚)リ「ノリ悪いんだよ」

(゚、゚トソン「私までバカやったら誰が収拾つけるんですか」

ミセ*゚ー゚)リ「ツンちゃんかな?」

(゚、゚トソン「……確かにまあ、ノリは悪いかもしれませんが」

ミセ*゚ー゚)リ「悪いね」

(-、-トソン「私も一応、楽しんでいるのですよ」

あなたやデレ、みんなといっしょに騒ぐ事を。
バカやって、怒って、でも、笑って。

トソンはそう言って、口の端を緩めた。

(゚ー゚トソン


09.

ミセ*゚ー゚)リ「ハハ……」

(゚、゚トソン「あなたの悩んでた事はわかりました」

気付いてあげられずすまなかったとトソンは言う。
私がこういった話で謝ると怒るくせに、自分はさっさと謝っちゃうもんな、トソンは。
ずるいと言うか、そういうのがトソンなんだって納得してしまう。

ミセ*゚ー゚)リ「まあ、わかりきってた事を今更悩んでるのがあれなんだけどね」

(゚、゚トソン「確かに、寂しい話ではありますが……」

ミセ*゚ー゚)リ「うん、わかってる」

ミセ*-ー-)リ「未来に潰されて、今を楽しめないんじゃ意味ないもんね」

そう、楽しい今を。
皆がいて、私がいて、輝いている今を。

皆で笑いあえる大切な今を。

(゚ー゚トソン「そうですね……」


10.

ミセ*゚ー゚)リ「よし、話したら何かすっきりした」

ミセ*゚∀゚)リ「私も色々見つけよう!」

(゚、゚トソン「夢を探す手伝いなら、私や皆も──」

ミセ*゚ー゚)リ「あったり前じゃん。最初っから当てにしてるよ」

ミセ*-ー-)リ「面白そうな話あったらじゃんじゃん持ってきてくれたまえ」

(゚、゚トソン「全く……調子のいい事ですね」

ミセ*゚ー゚)リb「それが私だもん。でしょ?」

そう言って私はトソンに親指を立てて笑いかけた。
トソンはいつもの呆れたような、でも私にはわかる笑みで返してくれる。

(゚ー゚トソン「まあ、ミセリはミセリですからね」

それがあなたなのだと。

うん、それが私なんだ。


11.

ミセ*゚ー゚)リ「うん、そんなとこで私の話はおしまい」

(゚、゚トソン「実質は何も解決していないのですけどね」

ミセ*゚ぺ)リ「蒸し返すなよ」

確かに何も解決していない。
状況的には、何も変わっていないのだ。

でも……

ミセ*゚ー゚)リ「私の中ではちょっぴり整理がついたんだよ」

(゚、゚トソン「……それならばいいのですよ」

話を聞いた甲斐があったとトソンは言う。

もちろん、聞いてもらって私は助かったんだ。
甲斐どころじゃないと思って欲しい。


12.

ミセ*゚ー゚)リ「んじゃ、まあ、もう1つ甘味でも」

(゚、゚トソン「まだ食べるのですか? 太りますよ?」

ヽミセ*゚ー゚)リノ「ちょっとくらい肉ついても大丈夫だと思わない?」

(゚、゚トソン「晩ご飯が入らなくなりますよ?」

ミセ*゚ヮ゚)リ「甘い物は別腹ですよ」

とは言え、そろそろトソンも帰りたいだろう。
何はなくともブーンちゃんの所へ。

それを察せられないほど無粋ではない私は、場所を借りたショボンさんへのお礼と、トソンを借りたブーンちゃんへのお礼に大量の饅頭を買って帰る事にした。

(´・ω・`)「毎度あり。お礼とか気にしなくていいのに」

□ミセ*゚ー゚)リ□「私が食べたいってのもあるんですよ」

□ミセ*゚ー゚)リ□「ブーンちゃんへのお土産も」


13.

(゚、゚;トソン「……にしても多すぎでしょう。外は雨なんですし」

(´・ω・`)「あ……それなら……」

ミセ*゚ー゚)リb「チッチッチ。こういう時はね──」

私は指を振り、庶凡屋の入り口の勢いよく開けた。

(゚、゚トソン「ああ……」

ミセ*゚∀゚)リ「雨は上がってるものと相場は決まってるのだよ」

私の心の雨と共に。

空はまだ雲に覆われている。

でも、雨は止んでいた。

長い雨もきっといつかは止んでくれるのだ。

・・・・
・・・


14.

□ヽミセ*゚∀゚)リノ□「たっだいまー!」

(〃^ω^)「おかえりーだお!」

(゚、゚;トソン「自分の家の如く……ただいま、ブーン」

(〃^ω^)「おかえりだお、トソン!」

ミセ*゚ー゚)リ「まあまあ、細かい事はいいじゃん」

ミセ*゚ー゚)リつ□「はい、ブーンちゃんお土産」

ヾ(〃^ω^)ノシ「おー! おまんじゅういっぱいだおー!」

(゚、゚トソン「すぐご飯にしますから、1つだけにしましょうね」

(〃^ω^)「わかったお。どれにしようかおー?」

ミセ*゚ー゚)リ「やっぱりショボまん? 個人的にはこれもお勧めだけど」

(〃^ω^)「おー、もなかだお。サクサクしてておいしいおね」

(゚、゚トソン「色々買いましたね」

ミセ*゚ー゚)リ「トソンにも、ほれ」

(゚、゚トソン「餡蜜ですか? 有難いですが晩御飯前ですから、後で頂きますよ」


15.

(〃^ω^)「僕はもなかにするお! おいしいお!」

ミセ*゚ー゚)リ「おうおう、食べなせえ、食べなせえ」

嬉しそうに最中を頬張るブーンちゃん。
それをいとおしげに見守るトソン。

いつもの2人を見る事が、何だか少し嬉しかった。

時間は止まらない。
限られた時間の中で、私は皆と過ごすしかないのだけど、今はとても幸せなのだ。

刹那的に考えるわけじゃないけど、今は今で楽しみながら、私は私の道を探そう。
進むべき道を、そして私の……

(゚、゚トソン「机の上は片付けておいてくださいね」

ミセ*゚ー゚)リ(〃^ω^)「「はーい(だお)」」

(〃^ω^)「ミセリは自分の席のとこ片付けてお」

ミセ*゚ー゚)リ「オッケー。ブーンちゃんはそっちね」

私の席、私の居場所。

道と共に、私は私の居場所を見つけよう。


 ~ 第九話 おしまい ~

    - つづく携帯用分割第十話 -   
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